優しいぽっくん
世話好き小冬
保護猫むぎと白斗の仲は急速に改善した。
やっぱり白斗って愛しいヤツだなぁ、と思う。
あんなに吠えたり、嫌がっていたのに夫がこまめにむぎのいる部屋に白斗を連れて行くようになってからと言うもの、むぎが下に下りてくると場所を譲るようになった。
しつこく傍に寄って来ても、ただひたすらガマンして逃げて歩いている。
それでいて、うるさく鳴いているむぎを私が注意すると 『ママたん、可哀想だからあまり叱らないでね』 と止めに入るようにもなった。
猫のボスであるレオがまだむぎを認めておらず、おどかしたりすると白斗は走って行って心配そうに覗きこんでいる。
もちろん、レオ兄ちゃんが怖いので止めに入れないけど。
でも、胸が痛くなるほどの優しいコだなぁと思う。
小冬も心配そうにいつもついて歩いている。
むぎは犬達2匹に守られているようにも見える事がある程。

犬の心は広い
その一方。
残る問題は猫達。
ボスであるレオは動じないものの、時々人の目を盗んではむぎを影に引っ張り込んでいじめている。
頭を猫パンチで連打したり、毒蛇のようにシャーシャーとツバをかけて脅かしたり。
うーん。
むぎも可哀想だけど、レオだって可哀想だしなぁ。
ベガは我が家一むぎを嫌っている。
唯一の女のコであるベガ相手に色気を出し始めたむぎに、果敢に威嚇して追い払う。
タロはむぎが気になるものの、怖いのも確かで逃げまわっている。
一番複雑と言うか、ビミョーな反応を示しているのはふじ。
気になる、でも嫌い、でも気になる、でも嫌いと言うのが手に取るように伝わってくる。
なつっこいむぎが傍に寄るとシャーシャーやるものの、逃げるとさりげなく追いかける。
むぎが上に行こうとすると、先回りしてじっとりと柱の影から見ている。
自分から視界に入れておいてケンカを売ったりするのだ。
よくわからないのは、むぎの居る部屋に気付くと行って入っている。
嫌なんだか何なのかもうわかりゃしない。
時々ふじも混乱するのだろう。
傍に自分から行ってチョロっと毛繕いしてやり、それにビックリしたむぎにビックリして威嚇したりする。
何にせよ、少しずつ慣れているのだろうな。
何よりもふじっこは本当に大人になってきたのだろう。
だから、こっそりむぎの部屋からオモチャを盗んできて遊んでるのは内緒にしておいてあげよう。
傍に来るなよ

まあいいや

『あったかいな』 「うん」
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