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お父さんの想い
カテゴリ:いぬ

P1030175.JPG  私にとってはまだまだ仔犬

 

テッちゃんの死を知ってから、何度かテッちゃんのお父さんに会う機会があった。
お父さんは雪かきをしていて、私達と目が合うと何も言わずに会釈だけしてくれていた。


それが。
数日経って、突然お父さんが白斗に声をかけた。
お父さんは話をする事はあっても、白斗を自分から呼び寄せたのは初めての事。

 

「おぅ、お手は?お座りは?」 と言いながら笑顔はない。

 

寂しそうな声。

 


夫も私も何も言えないまま、その様子を見ていたら 「いくつになった?」 と白斗を撫で始めた。

 

『5才と6才です』 と答える夫。
テッちゃんのお父さんはウンウンと頷いて「そっか」と誰に言うでもなくつぶやいている。

 

それを2、3かい繰り返したものの会話は続かない。
でも何となくその場を立ち去れない空気が流れていて、私達は無言のまま白斗とお父さんを眺めていた。

 

 

もともとテッちゃんのお父さんはあまりおしゃべりな人ではなく、私達もお母さんと話す事が多かった。
お母さんと話していると、横からニコニコと会話に入って来てくれると言う感じだったのだ。

 

沈黙を破ったのは夫だった。
『あの・・・、テッちゃんは・・・』

 

「うーん、苦しんだなぁ。ホントに苦しんだわ・・・。昼間はまだ良いんだけどさ、夜になるとひどい声出して痛がって、尻も自分で齧って破いちまって大変だった。痛がって痛がって辛がって、2週間くらいかな。苦しんだわ。だから注射打ってもらったんだ」

 

 

まるで自分が痛い思いをしたかのように話すお父さんは、いまだ心が痛いのだろう。

 


泣いては失礼だ、と思いガマンしたけれど涙が出てしまった。

 

テッちゃんが死んでしまった事だけでなく、あまりにも悔しかった。
結果がどうとかではなく、どうしてこんなにテッちゃんを愛し続けたお父さんお母さんがそんなつらい決断をしなくちゃならなかったんだろう。
どうしてあんなに優しくて可愛かったテッちゃんが苦しまなくちゃならなかったんだろう。

 

わからない。

 

神様なんていないんじゃないか。
悔しくて悔しくて、拭う暇もなく涙が落ちる。
声を殺してるのに、バカみたいなしゃくりあげる声がもれてしまう。

 

 

自分で胸を掻きむしって、血だらけになってしまいたくなる衝動にかられていたら、お父さんがポツリと言った。

 

 

 

 


「13年も頑張ってくれたから」

 

 

 


頑張ってくれたから。

 

それを聞いたら、涙が止まった。
この<頑張ってくれたから>にテッちゃんと家族の愛がギュッと詰まっているような気がした。
納得して送り出した人の言葉なのだ。
テッちゃんの頑張りに感謝し、最期まで愛情を注ぎ続けた人の言葉。
苦しみを見て辛かったけれど、それ以上にテッちゃんとの時間を幸せなものだったと感じているからこそ、出てくる言葉なのだろう。

 

 

 

家に帰って夫と話す。

 

テッちゃんは、苦しい時間があったにせよ、最期は家族に看取られて幸せだっただろう。
『テッちゃんは車庫にいたんだから、一人で最期を迎えても不思議じゃなかったと思う。でも、皆に看取られてお別れ出来たのは幸せだったんだよ』 と夫が言った。

 

 


うん。
これでようやく私もテッちゃんと本当にお別れが出来た。

 

 


白斗と小冬は今年で6才と7才になる。
これからどれだけ一緒にいられるかはわからない。
どんな形で別れる事になるかもわからない。
苦しむかもしれないし、見ているのが辛いかもしれない。

 


けれど。
きちんと受け止めて、最期の瞬間は心からの感謝と愛情で送り出したい。

 

 

テッちゃんのお父さんのように。


そう思った。

 

 

P1030200.JPG

 たくさんの時間を一緒に過ごせますように


 

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2009.01.18 / コメント:: 8 / トラックバック:: 0 / PageTop↑


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小白:これを書いている人物。慣れない子育てもはや2年。相変わらずの妄想癖で数々のピンチやら何やらを乗り越える。根っからの貧乏性&心配性。
【特技】妄想癖(得意分野は貧乏ごっこ、家族の心配)暴走し過ぎて夫に迷惑をかけるのが定番
【趣味】夫いぢめ
【宝物】家族


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