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レオの最期
カテゴリ:ねこ

DSCN1052.JPG 

我が家での最後の写真

 

 

IMG_0476.jpg

レオが愛したグラウンド、奥で飛び回っているのが写ってる

 

 

 

 

 

 


10月26日。

 

その日は珍しく日中からレオを見かける事が多かった夫。
私は2週間近く見ていなかったけれど、夫は何度も目撃したと言う。

 

 


楽しそうにグラウンドを駆け回ってた、と昼食に戻った夫は笑いながら教えてくれた。

 

仕事中に写真を撮ってメールに添付してまで送ってくれた(夫がここまでするのは本当に珍しい)

 

楽しそうにのんびりしているレオが遠くにうつっていた。

 

 

 

私もなぜか何度もレオを思い出し、ご飯や水の心配をしたり連れ戻す作戦をボンヤリ考えたり、ベガをレオと見間違ったりして過ごした。

 

そして夜。


在庫切れで買えなかった靴が入荷したと連絡があったので、取りに行く。

 

少しだけ息子を子供広場で遊ばせ、本屋に10分程寄っての帰り道。

 


家の前の1本道、あと1分たらずで家に着くという所で。

 

 

夫が車を蛇行させた。

 

 

『危なかった、轢くとこだった。もう死んでるけど踏まなくて良かった、またぐ形になったよ』 と言う。

 

 


猫が横たわっていたらしい。

 

 

 


血の気が引いた。


「レオ?レオが死んでるの?」 と聞くと 『いや、違うと思うよ。でも一応確認しておこう、真っ暗で良く見えないから』 と轢かなかった事とレオじゃないと確信した夫は安堵した表情でゆっくりと引き返してくれた。

 

 

 


でも、その時に私にはもうレオだという確信があった。

 

 

 

 

丁度電灯もない真っ暗な場所。

 

 

 

引き返す時にその猫の瞳だけが蛍の光のように黄色く光っていて、なぜか冷静に<キレイだな、きっと一生この光景は忘れないだろう>と思った。

 

 

 

体が真っ黒だから、暗闇の中瞳だけが光っていたのだろう。

 

 


降りてしばらくして夫が 『レオだった・・・』 と戻って来た。

 

 

 

 


ダンボールを取りに行こうと言う夫に、車に常時積んであるタオルと毛布で包もうとお願いする。

 

ダンボールを取りに行ってる間にまた轢かれてしまうかもしれない。

 

 


体の機能がいっぺんに停止したようで、息子が呼んでいるのに体が動かない。
頭でわかっていても心が拒否していて 「待ってどうしたら良いの?まだ受け止められないから待って」 とうわ言のように繰り返すしか出来なかった。

 

 

けれどこんな時でも母で居なくてはならない自分がもどかしかった。

 

 


私達が帰って来たのは20時半頃。

 

 

レオはまだ柔らかくて温かかった。
どこも外傷はなかった。

雨が降っていたのに体はほとんど濡れていない。

 

おそらく轢かれて間もなかったのだろう。

 

 


けれど怖くて抱っこ出来なかった。

 

 

前に事故で亡くなった猫を抱こうとした時の無残さや多量の血はいつまでも頭から離れない。

 

 

レオも動かすと数滴血が出てきた。

 

 


まるで生きてるようで何度も呼んでみる。

 


あのうるさいレオが一声も鳴かない。

 

 

「レオ?寝てるの?死んだフリしてるの?」 と疑っても返事をしない。

 

 

 

「また驚かせようとしてるんでしょ?良いから起きなよ」 大きい声で叫んでもそのままだった。

 

 

 


あの犬歯が長くてしまいきれなくて、いつも白いのが少し覗いているのも。

 

あの柔らかくて湿ったような毛の手触りも。

 

間違いなく私のレオだった。

 

 

 

 

 

あばらが浮いていた。

 

6キロあった体重が4キロになってた。

 

まだあったかかった。

 

起き上がりそうだった。

 

 

 

 


でも、死んだ猫の顔をしていた。

 

 

 

 

『レオがこのタイミングを選んだんだよ、他の人に見られたくなくて一番最初に僕達に発見してもらいたくてこの時間を選んだんだよ』 自分に言い聞かせるように夫が言う。

 

 

確かにあの時間にあの道を通らなければ、レオの遺体にさえ対面できなかったかもしれない。


対面できたとしても何日も経過してからだったに違いない。

 

こんなキレイなままでは会えなかっただろう。

 

 

 


でも。

 

私のせいなのだ。

 

私がレオを殺したようなものだ。

 

 

 


私の弱さやずるさや身勝手さがこの結果を招いてしまったのだ。

 

最期に対面出来たから、なんて奇麗事では済まされない。

 

あったかい家で見守られながら命を終えさせてやれなかった。

 

一人で寒くて暗い中に雨に打たれたまま逝かせてしまった。

 

 


夫の職場だから、とか他の職員の目がなどと気にしないでもっと血眼になって探せば良かった。

 

 

ペット禁止の社宅なのに、特別に許可してもらってるから大ごとに出来ないなんて思ってしまったのだ。

 

 

 

それだけじゃない。

 

 

帰ってきて欲しい心の裏で、また外に出たがって騒いだらどうしようと思ったのも事実だった。

 

 

 

 


人目なんてどうでも良かったはずなのに。

 

失くしてから気づいたって遅いのはわかってたのに。

 

 


猫捕獲のワナだって探せばあっただろう。

 


外に出たがったらその時はその時でまた考えれば良かったのだ。

 

 

 

 

 


今考えると私が最期まで全然姿を見る事が出来なかったのは、バチがあたっていたんだろうと思う。

 

 


出産してから神経質になって、以前なら許せたレオの無駄鳴きも許せなくなって、息子を起こしてしまうたびに怒っていたのだ。

 


子供が 『レオ、うるさいよ』 と真似をするくらい叱っていたのだろう。

 

 

怒られてばかりで、楽しい事なんか何一つなくて家出したのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 


わかってたのに。

 

 

 

 


私が悪い。
私が殺した。

 

 

 

 

 

 

いつか。

 

 


いつかこんな気持ちも消化されるのだろうか。

 

 

 

 

寒風吹きすさぶ中パジャマで探し回った事も、小さな息子の冷たい手を握りしめて探した事も。

 

雨降る中 「どうせご飯なんか食べられてないんでしょ?」 とご飯を持って行った事も。

 

毎日毎日外を眺めて帰りを待った事も。

 

夜中に何度も目を覚まし耳を澄ました事も。

 

最後に私が見かけた日に 「レオ、もう帰っておいでよ。待ってるんだよ」 と言った時のレオの困惑した顔も。

 

あの最後に触らせてくれた冷たい鼻の感触さえも。

 

 

 

 

いつか良い想い出になるのだろうか。

 

 


罪悪感に打ち勝って、楽しかった想い出が顔を出してくれるのだろうか。

 

 

 

 


ごめん。

 

 

ごめんなさい。

 

 

 

 

この言葉しか出てこなかった。

 

 

 

 

なかなか顔をあげられない私に夫が言う。

 

 

 

『体重が4キロに落ちてたのも、運動したから減ったんだと思うよ。帰って来たくないんじゃなくて楽しかったんだと思う。いつ見ても本当に楽しそうだったよね?人間だってゲームが楽しくてやめられない事があるよね。理性があるのに。だったら猫だって自制が聞かなかったりするんじゃないかな。わかってても楽しくて帰れなかったんだよ。だから自分を責めたり自分の生い立ちを否定したり存在を否定しないで。レオは小白が大好きだったからそんな事望んでないよ。人の良い猫だったんだから恨んだりはしてないよ』と穏やかにそれでいてキッパリと言い切った。

 

 

 


家で過ごす最期の夜。

小冬は 『レオちゃん起きてよ』 と何度も鼻を鳴らし傍から離れようとしなかった。

 

別れの朝にはジッと顔を覗き込んでいた。

 

かなりのストレスだったのだろう、その後小冬は下痢と嘔吐をしばらく繰り返していた。

 


白斗は別れより、私を心配して傍を離れなかった。
泣きそうな瞳でずっと顔を覗き込み、身体をくっつけてきた。

 

 

ふじは2階にこもったまま、ベガは落ち着きなく鳴いている。

 

 

 


誰に言われるでもなく、息子がトコトコとレオを置いてある玄関の傍に行き 『またね、また遊んでねバイバイ』 と3回繰り返した。

 

 

まだ理解できないだろうと余裕のない私は息子に死を説明できなかったのに、彼はなんとなく空気をよんだのだろう。

 

 


それきり騒ぐ事もなく静かにレオが小さな骨壷に納まるまで車でアイタッチをしていた。

 

 

 


けれど。

 

その小さな体は計り知れないショックを受けたのだろう。

 


下痢をして、眠っても10分おきに泣き叫んで目を覚ます。

 

寝る前だけ飲んでいるオッパイも飲ませてくれと懇願する。

 

外に連れ出そうとすると泣いて抵抗する。

 

 

 

 

子供達にも謝る事しか出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

救われたのは。

 

火葬してくれたおじさんの話では、外傷はなくおそらくショック死だと思われるという事。
ぶつかったと同時に心臓が止まって痛みも苦しみもなかったと言う事(猫は事故の場合6割がショック死らしい)

 

鼻の奥が悪くて(蓄膿があったからだと思われる)骨の色が変わっているけれど、骨はずいぶんしっかりとしていると言う事。

 

老衰に近いという事。

 

 


お腹にはウンチもあって、胃には食べ物もあってしっかり食事していた事。

 

 

 

などを教えてくれた。

 

 

 

 

 


そっか。

 

痛くなかったのか。

 

苦しまなかったのか。

 

お腹いっぱいだったのか。

 

 

 


けして可哀相な死に方じゃなく、ある意味理想に近いかもしれないと自分に言い聞かせた。

 

 

そう思う事でほんの少しだけ気持ちが楽になったような気がした。

 

 

 

 

逝ってしまうまでにもう1度だけ抱っこしたかった。

 

もう1回だけ美味しい猫缶をお腹いっぱい食べさせたかった。

 


また我が家名物の猫団子が見られると信じて疑ってなかったのに。

 

 

 

 


信じがたいけれど。

 

 

本当に時間が癒してくれるのだろうか。

 

またご飯を美味しいと感じたり、笑って暮らせる日がくるのだろうか。

 

 

 

 

いや。

 

それを信じて。

 

 

 

時間と言う優しいものを頼りにしていかなくては。

 

 

 

 

私には。

 

夫も息子も小冬も白斗もベガもふじもいるのだから。

 

 

 

 

今は毎日朝が来るのが怖い。

 

 

イヤでも現実を突きつけられる。

 

 

そして夜になる頃には自分を励まし続けて少し前を向けるけれど。

 

 

 

 

 


早く 『ありがとう』 と思いながら朝を迎えられる日が来ますように。

 

 

 

 

 

 

あの日目に映ったレオの最期。

 

 

光に映し出された薄い薄いトラ模様(黒猫だったけれど、目を凝らすとシマがうっすらあった)

 

 

私達を呼び寄せるような黄色の瞳の光。

 

 


いつまでもそのまま一時停止していられないのだから。

 

 

P1100661.JPG

小さい時も

 

P1130167.JPG

大きくなってからも息子に優しかった

 

 

IMG_0496.jpg

今もグラウンドにいるらしく犬達がずっと同じ所を見てる

 

 

 

 

追記:泣いて暮らした日々の中で鍵コメントをくださった方の言葉にどれ程許されたかわかりません。本当にありがとうございました。レオを想い出す時には必ず頂いた言葉を思い出し自分を許して行こうと思います。

2011.10.31 / コメント:: - / トラックバック:: - / PageTop↑


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【特技】妄想癖(得意分野は貧乏ごっこ、家族の心配)暴走し過ぎて夫に迷惑をかけるのが定番
【趣味】夫いぢめ
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【好き】猫缶、口に入るもの全部



●タロ:老婆宅にセラピーキャットとして修行中



●ふじ:小白家猫組末っ子。もうすぐシニアなのにいつまでも仔猫扱いの6才。いつまでも冒険心とドキドキを忘れないピーターパンキャット。
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